コードP0380 / P0670 グロープラグ:冷間時の始動不良、OBD2でわかること

コードの意味

グロープラグは、冷えたディーゼルエンジンの燃焼室を温めて始動を助け、始動後もしばらく(アフターグロー)加熱を続けて煙と騒音を抑えます。グローコントロールユニット(エンジンによりリレーまたは電子モジュール)が、エンジンECUの指示でプラグに電気を送り、新しいエンジンでは、期待どおりの電流を消費しないプラグがあればECUに知らせます。

  • P0380:ECUが予熱回路「A」の故障を検出。メーカーによって、プラグ、リレー、その配線のいずれかです。
  • P0670:グローコントロールユニット回路の故障(電源、制御信号、ユニット自体)。
  • P0671〜P0674(8気筒エンジンではP0678まで):特定のシリンダーのプラグの故障。たとえばP0672は2番シリンダーです。
  • P0683:グローコントロールユニットとエンジンECUのあいだの通信の故障。

危険ですか?走れますか?

機械的な緊急事態ではありません。エンジンが温まれば、車は普通に走ります。症状は冷えているときに出ます。スターターが長く回る、最初の数秒は3気筒で回る、軽油のにおいのする白っぽい灰色の煙、ガラガラという音などです。ほとんどの車では、予熱表示灯はいつもどおりイグニッションONで点いて消えます。走行中の点滅は、たいてい別のことを知らせています。ディーゼルで予熱表示灯が点滅するをご覧ください。

よくある原因

  1. グロープラグの断線(内部の抵抗が焼き切れている):もっとも多い原因で、コードが特定のシリンダーを示していればなおさらです。
  2. プラグのコネクターや電線の酸化、緩み、溶け:配線がエキゾーストマニホールドの近くを通るエンジンでよくあります。
  3. グローコントロールユニット(リレーまたはモジュール)の故障:多くはすべてのプラグが同時に冷えたままで、シリンダーのコードなしにP0380やP0670が出ます。
  4. ユニットの電源:大容量ヒューズ、端子の酸化、アース不良。
  5. 最近取り付けた合わないプラグ:パルスで制御される低電圧(セラミック)プラグを使うエンジンもあり、どんな型番でも交換に使えるわけではありません。

まず何を確認するか

  1. 「故障コードを読み取る」で、保留中も含めてすべてのコードを記録する。P0671は1本のプラグを示し、P0670だけならユニットかその電源が疑われます。定義は故障コード辞典にあります。
  2. エンジンが冷えた状態、イグニッションOFFで、テスターでプラグを測る(または測ってもらう):各プラグの電線を外し、端子とエンジンのアースのあいだを測ります。正常なプラグは低い抵抗を示し、金属製プラグでは一般に0.5〜2 Ω程度です(メーカーの値と比べてください。セラミック製は異なることがあります)。断線したプラグは無限大を示します。一般的なテスターはこのような低い値では精度が低いので、このテストで見つけられるのは主に断線したプラグです。
  3. お使いのエンジンが低電圧プラグを使っているなら、「テスト」のためにプラグに12 Vを直接かけないでください。壊してしまいます。
  4. プラグがすべて正常なら、各プラグのコネクター、次にユニットの電源(ヒューズ、端子、アース)を点検します。整備工場もここから始めます。
  5. 取り外しには注意:固着したプラグはシリンダーヘッドの中で折れることがあります。エンジンによっては、エンジンを温めた状態で、浸透潤滑剤を使い、トルクを抑えて緩めます。道具がなければ、この作業はプロに任せてください。

そのときアプリが読むもの

  • 故障発生時のデータ:予熱の故障では、記録された冷却水温度から、故障が検出されたのが冷えているとき(プラグが働いているとき)か、もっとあとかがわかります。ECUが保存していれば、回転数と電圧も参考になります。
  • 保留中のコード:たとえば最初の寒い朝に一度だけ検出された故障は、警告灯が点く前に保留中として現れることがあります。冬の前に対処するよい機会です。
  • センサー(「センサー」画面):ECUは冷却水温度をもとに予熱時間を決めるので、この値が重要です。エンジンが冷えているのに40 °Cと報告する水温センサーがあると、それだけで予熱が短くなり、プラグのコードがなくても始動しにくくなります。始動時の電圧も見てください。電圧が落ち込むバッテリーも、冷えたディーゼルを苦しめます。
  • AIによる説明(「AIで説明」)は、コード、故障発生時のデータ、直前に読んだ測定値をもとに、確認すべき手がかりを順番に提案します。AIの機能をご覧ください。
  • アプリは各プラグの消費電流やユニット内部の状態は読みません。これらの値は、存在する場合、メーカーの診断機で読みます。

コードを消去すべきですか?

修理後なら、再発しないか確かめるために、はい。アプリは確認後にエンジンのコードを消去します(OBD2の標準コマンドで、再プログラミングは一切しません)。そのあと、できれば一晩屋外に置いたあとで、冷えた状態での始動を何回か試してください。暖かい時期は故障が再検出されないことがあります。修理前に消しても意味がありません。消去する前に履歴に記録を残してください。アプリは消去の直前にレポートの保存を提案します。詳しくは故障コードの消去が役に立つときをご覧ください。

費用の目安(フランス、2026年)

作業目安の価格帯
グロープラグ、部品のみ15 – 40 €
4本分の工賃(1〜2時間)70 – 180 €
グローコントロールユニットまたはリレー、取り付け込み60 – 250 €
シリンダーヘッド内で折れたプラグの抜き取り150 – 600 €以上

よくある質問

コードP0380やP0670が出たまま走れますか?

一般的には大丈夫です。エンジンが温まれば、グロープラグはほとんど役目がなくなります。ただ、冷間始動が難しくなり、最初の数分は煙が出てガラガラと音がし、スターターとバッテリーの消耗も早くなります。フランスの車検(contrôle technique)では、点灯したエンジン警告灯は再検査になります。

4本のプラグを同時に交換すべきですか?

必須ではありません。断線しているのが1本だけで、ほかが正常な値なら、その1本だけ交換することもできます。多くの整備工場は、ある程度の走行距離を超えたら全部交換するよう勧めます。取り外しが難しい作業で、ほかのプラグもいずれ続くことが多いからです。

暖かくなったらコードが消えました。故障は直ったのですか?

そうとは限りません。ECUはエンジンが冷えているときにしかプラグを加熱しないので、暖かい時期はあまり使わず、故障を再検出しないことがあります。寒くなり始めると、コードが戻ってくることがよくあります。