故障コードの消去:役に立つとき、やめたほうがいいとき
消去で実際に起きること
DiagAuto AIで消去を確認すると、アプリはエンジンECUにOBD2標準の「コード消去」コマンドを送ります。その直前に、レポートを履歴に保存するよう提案します。ECUは次のことを行います。
- 確定コードと保留中のコードを削除する
- 故障発生時のデータ(フリーズフレーム:故障が起きたときに記録された値)を削除する
- エンジン警告灯を消す
- 排出ガス関連テスト(レディネスモニター)を「未完了」に戻す:ECUは何回かの走行サイクルで自己診断をやり直す必要があります。
消去でできないこと:原因を直すこと、「永続コード」を消すこと(新しい車にあり、ECU自身が故障の解消を確認したときにだけ消えます)、ほかのECUや設定に触れること。
役に立つとき
- 修理のあと、修理の効果を確かめるため。
- 故障箇所を絞り込むため:イグニッションコイルを入れ替えたあと、エアフロメーターを清掃したあと、給油キャップを締め直したあと(P0455を参照)。
- 原因がわかっている一時的な出来事のあと:給油ミスを処置したあと、バッテリーを外したあと、誤ってセンサーを外してしまったあと。
やめたほうがいいとき
- コードと故障発生時のデータを記録する前:整備士(またはAI)が使うはずだった情報が失われます。画面を撮影するか、消去の直前にアプリが提案するレポートを保存してください(PDFでの書き出しはプレミアム機能です)。
- 車検の前:フランスの車検(contrôle technique、日本の車検に相当する定期検査)では、排出ガス関連テストが「未完了」に戻り、故障が残っていれば警告灯が再び点きます。新しい車の一部では、検査員が診断コネクタから情報を読み取ることもあります。何も解決しないまま再検査になるおそれがあります。車検の前に故障コードを確認するをご覧ください。
- 購入希望者に故障を隠すため:これはだます行為で、診断機を持った購入者なら気づくことがあります(「未完了」の排出ガス関連テスト、永続コード)。中古車購入:契約前にスキャンするをご覧ください。
- 警告灯が点滅しているとき:消去してそのまま走り出してはいけません。その理由。
正しい手順
- すべてのコードと故障発生時のデータを読み取ります。レポートを保存する(消去の前にアプリが提案します。PDFでの書き出しはプレミアムで利用できます)か、画面を撮影します。
- 修理またはテストを行います。
- エンジン停止、イグニッションONの状態で、確認のあと消去します(DiagAuto AIは再プログラミングを一切しません)。
- 一連の走行を行います:コールドスタート、市街地10分、郊外15分、アイドリング、エンジン停止。これを2〜3回繰り返します。
- 再び読み取ります:コードがなく、排出ガス関連テストが「完了」なら解決です。コードが再び出たら原因がまだ残っていますが、再現性があることはわかりました。
よくある質問
コードを消去すると車が傷みますか?
いいえ。メーカーが想定しているOBD2の標準コマンド(モード04)です。DiagAuto AIは再プログラミングを一切せず、設定も変更しません。消去には明示的な確認が必要です。
消去して2 km走ったら警告灯がまた点きました。なぜですか?
故障が常に起きているか、すぐに再検出される種類のものです(センサーの故障、大きな漏れなど)。これも情報の一つで、原因が実際に存在し、今も続いているということです。