DPF警告灯が点灯:標準のOBD2で見えるもの・見えないもの、走るだけでは足りないとき

見えている症状

ディーゼル車で、フィルターの形をしたオレンジのマーク(点の入った長方形で、「目詰まりのおそれ」というメッセージが出ることも)が点きました。メーカーによって、単独で点いたり、エンジン警告灯と一緒に点いたり、予熱表示灯が点滅したりします。ネット掲示板のアドバイスは一言、「高速道路を3速で走れ」。うまくいくこともあれば、いかないこともあり、その理由は誰も説明してくれません。

フィルターの中で起きていること

DPF(ディーゼル微粒子フィルター)はすすを捕まえます。十分にたまったとECUが判断すると、再生を始めます。噴射を変えて排気温度を上げ、すすを燃やすのです。そのためにはいくつかの条件が必要です。エンジンが温まっていること、数分間、速度と回転数が十分に安定していること、車種によっては燃料が十分にあること。市街地ではこの条件がそろわないため、再生は先送りされたり中断されたりし、すすがたまって、警告灯が走り方を変えるよう求めてくるのです。

よい条件で走っても再生に失敗する場合、原因は別のところにあります。センサー、添加剤、EGR、インジェクター、寿命を迎えたフィルターなどです。

標準のOBD2で見えるもの・見えないもの

情報OBD2アダプターとアプリで読める?
DPFのコード:P2002、P2463、P2452〜P2455、P242F、P2458、P2459…はい、エンジンECUにあれば
排出ガス関連テスト「ディーゼル微粒子フィルター(DPF)」の完了 / 未完了はい、車が提供していれば
エンジン温度、回転数、車速、負荷はい
触媒温度、EGR指令値とEGR誤差はい、車が提供していれば
すす堆積量、フィルターの差圧いいえ(メーカーの診断機)
前回の再生からの走行距離、添加剤の残量いいえ(メーカーの診断機)
強制再生の実行いいえ、決して。整備工場の作業です

具体的には、DiagAuto AIがわかるのは、ECUがなぜ心配しているのか(コード)、どんな条件で故障が出たのか(故障発生時のデータ)、フィルターのテストが完了したかどうかです。フィルターに何グラムのすすがたまっているかはわかりません。それを読むのは、メーカーの診断機を持つ整備工場です。

考えられる原因(多い順)

  1. 短距離走行の繰り返し:DPF警告灯が単独で点く場合、群を抜いて多い原因です。
  2. 再生の中断:ファンが強く回り、アイドリングがいつもより少し高いときに、エンジンを切ってしまう。
  3. 差圧センサーやそのホース:誤った値を測るセンサーは、フィルターがいっぱいだと思わせます(コードP2452〜P2455)。
  4. 添加剤を使う車種(とくにプジョー、シトロエン、フォードの多くのディーゼル)での、DPF添加剤の切れや添加剤ポンプの故障。
  5. すすを出しすぎるEGRバルブ、インジェクター、ターボ:関連するコードとパワーダウンを伴います。
  6. 寿命を迎えたフィルター:再生では燃えない灰がたまっている(メーカーによりP242F)。多くは15万〜20万km超、または合わないオイルを使った場合です。

DPFのコードの詳細はP2002 / P2463:ディーゼル微粒子フィルターにあります。

今すぐできること

  1. 「故障コードを読み取る」で、保留中も含めてコードを読む。何週間も市街地を走ったあとのP2463だけなら、P2452(センサー)や噴射系のコードとは、取るべき対応が違います。
  2. DPF警告灯だけで、車が普通に走るなら:エンジンが温まった状態で高速道路などに乗り、一定速度で20〜30分、いつものギアで走ります。到着時にファンがまだ回っていたら、エンジンを切らないでください。走行中は道路だけを見てください。「センサー」画面はホルダーに固定したスマートフォンで動かしておけますが、手に持つのは厳禁です。
  3. 走ったあと、コードと排出ガス関連テストを読み直す。警告灯が消え、新しいコードもなければ、使い方が原因でした。主に市街地を走るなら、週に1回繰り返してください。
  4. 故障発生時のデータ(回転数、温度、車速)をメモし、故障コード辞典でコードを調べる。整備士が知りたがるのはこの情報です。
  5. 警告灯を消すためにコードを消去しない:消去してもフィルターは空になりません。アプリは確認後にだけエンジンのコードを消去し、何も再プログラミングしません。

走るだけでは足りないとき:整備工場へ

  • よい条件で一般道や高速道路を2〜3回走っても、警告灯が点いたまま。
  • DPF警告灯にエンジン警告灯、予熱表示灯の点滅、またはリンプモードのメッセージ(パワーダウン、回転数の制限)が伴う。上り坂でのパワーダウン:リンプモードをご覧ください。
  • コードが差圧センサー、添加剤、あるいは頻繁すぎる再生について示している。
  • 黒い煙、焦げたにおい、異常なエンジン温度。

こうした場合、リンプモードのまま高速道路で粘っても役に立たず、フィルターを完全に詰まらせてしまうおそれがあります。整備工場はすす堆積量を読み、センサーを点検し、必要なら強制再生を行います(フランスでの目安で60〜150 €)。新品のフィルターよりずっと安く済みます。

よくある質問

高速道路を3速で走るとDPFは再生されますか?

低いギアで走ると回転数と排気温度が上がるので役に立つこともありますが、再生を始めるかどうかを決めるのはECUです。再生が待機中なら、エンジンが温まった状態で、高速道路などを一定速度で20〜30分、いつものギアで走れば、たいていは足ります。そうした走行を2〜3回しても警告灯が点いたままなら、もう運転のしかたの問題ではありません。

アプリでDPFの強制再生はできますか?

DiagAuto AIはできません。強制再生はメーカーの機能で、整備工場で適切な診断機を使い、監視しながら行うものです。アプリは、車が標準のOBD2で提供するコード、排出ガス関連テスト、センサーを読むだけで、何も書き換えません。

DPF警告灯が点いていると車検に通りませんか?

フランスでは、エンジン故障の警告灯の点灯は重大な不具合です。車種によって、DPF警告灯単独は情報表示のこともあれば故障表示のこともあります。いずれにしても、検査の前に原因を解決し、直前にコードを消去しないほうがよいでしょう。